ハーフビルドのススメ

わたしは、マイホームをハーフビルドで建てました。

ハーフビルドとは何か?家を自分で建てることをセルフビルドといいます。しかし、建築のプロではない一般人がすべて自分で建てるというのは現実的ではありませんよね。
 
そこで、危険な作業や素人には難しい作業はプロにお任せし、やり方さえ教われば自分でできることは自分でやり、家を完成させることをハーフビルドといいます。

なぜハーフビルドをやろうと思ったか?

きっかけはもうシンプルです。「できるだけ予算を抑えたい」の一点。「思い出作り」とか「DIYしたかった」は完全に後付け(笑)

正直、お金をかければいい設備が入っていい材料が使えてオシャレな造作がつけられて…といわゆるステキなお家ができるとは思っていました。でも、それじゃつまらない。

ずーっと家が好きだったことと、少しの間だけど工務店にも勤めた経験もあって、工務店やハウスメーカーの儲けの仕組みも何となく分かっていました。そこからの単純な思いつきで…

「自分でできそうな作業は自分でやればその分の外注費浮かせられるんじゃない?」
「設備ってネット販売とかホームセンターの方が安くない?それなら自分で発注してつけてもらえばいいんじゃない?」
「材料もジョイフル本田で安く買えそうじゃない?」

こんな気持ちから、色々と調べてみるとやっぱりあった!ハーフビルドを売りにしている建築屋さんが何社か。HPを見させてもらって施主がどんな作業をさせてもらえるのかイメージもついたし、ハーフビルドできるところを選ぼうと決めました。

具体的にどんなことをしたのか?

おおまかに挙げると、家の棟上げが終わったあとの作業です。

  • キッチン、エコキュートなど主要設備の発注
  • 設備の組立て
  • ドア、棚など建具の発注
  • 建具の組立て
  • 電気屋さんの手配と配線図作図
  • 壁と天井の石膏ボード貼り以降の作業すべて
  • フローリング以外の床貼り
  • フローリングの塗装
  • 外壁の木材塗装

一人でできない組立てや、設備や建具の設置作業は大工さんや設備屋さんに協力してもらいました。

やってよかったことと悪かったことは?

よかったこと

一番は思惑通り、施工費が安く済みました。ただ、パテやシーリング剤、塗料は当初の見積りよりも余計にかかりました。やっぱり未経験の素人作業だったから厚く塗りすぎたり失敗したり、場所によってはかなり妥協しちゃったり(笑)

仕上がりはプロから見たらひどいものだけど(笑)、「これも自分の手で仕上げた味」ってことで大満足しています。

言葉通り、自分で作ったお家なので愛着がスゴイです(笑)

あと、毎日大工さんと一緒に現場で作業していたので、お家が完成するまでのすべての工程を間近で見れたことがよかったです。自分の建築中のお家の様子は何度も見に行くと思うけど、さすがに毎日、8時間ずーっと眺めてる人はいないでしょうから。

嫌がらずに一緒に作業してくれた大工さんと設備屋さん、見知らぬ現場にスポットで入って作業してくれた電気屋さん、ハーフビルドの要望を受け入れてくれた工務店さんにホントに感謝しています。

ハーフビルド作業の中には数々のエピソードがあるのですが、それはまたブログ記事で(笑)

悪かったこと

ホントにないです(笑)。間取りなどすべて含めて、家づくりに1ミリの後悔もないのが自慢です。

一番苦労した点は?

工務店選びです(笑)。

ハーフビルド要望の受け入れ可否も理由の一つですが、間取りを含めたわたしのこだわりがありすぎて。

間取り自体は自分で考えたものをベースにしたい、でもそれに対して専門家からきちんとしたアドバイスや意思入れをしてもらって、もちろん構造的な問題はクリアして、家としての完成度をあげて欲しい。

でもって外観や屋根の形は正直、特にこだわりはないけど…スタイリッシュでオシャレなのを提案して欲しいなって(笑)。

わたし自身、若い頃から長年に渡ってモデルハウスやら何やら色んな家を見すぎたせいで、実現したいことがありすぎて飽和してしまい、焦点がぼやけたこともあったり。一つ一つやりたいことに優先度をつけて整理して多くの工務店と打合せを重ねました。

予算はマッチしても構造や工法の問題で間取りプランの折り合いがつかなかったり、プランは気に入ったのに予算が全然合わなかったり。自分で作成した間取りはおよそ2年間で50プラン以上。モデルハウスを見学した工務店は数えきれず。そのうち、プランのブラッシュアップと見積りまでお願いしたのって、どのくらいだろう(苦笑)

お伝えしたいこと

最後になりましたが、わたしが家好きになったきっかけ。

わたしは学生時代をアメリカのカリフォルニア州で暮らしました。そこで味わった、広々とした芝生と開放的で広々としたお家、ゆったりのんびりした暮らし。それが忘れられなくて、日本で同じような雰囲気を再現したいと思ったこと。

アメリカ風の家を真似することは簡単だけど、もっと抽象的で、言葉にするのが難しい感覚が自分の中にあって、ライフスタイルそのものを再現したいなって。いつかどこかで必ずそれを実現しようと思いながら人生を過ごして、ようやくここ群馬県太田市で夢を叶えました。

お客様にお伝えしたいことは、妥協せずに理想を追求し続ければ、必ず本気で応えてくれる人に出会え、理想のマイホームを実現できること

わたしにとっては、その一つの最適解がハーフビルドでした。ここ数年、一気に材料費高騰などの影響でお家を建てるには多くの費用がかかります。それだけの高い買い物だからこそ、家づくりのどこに重きをおくかをよく考えて、一切妥協のない選択をして欲しいのです。

とこのま不動産は、そんな熱い思いをもったお客様のお手伝いをしたいと思っています。
ぜひ、あなたのライフスタイルのこだわりをたっぷりと聞かせてください。

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